エサ台は床に置くよりも猫の体の負担を考えると床から5~8㎝(一般的には)の台を作ってあげるといいでしょう。
猫にかかる体の負担というのは、まず食べている時の姿勢が重要で、私たち人間でも胃よりも低い姿勢で食べるのは辛いですよね。猫も一緒で最悪、胃に届く前に吐いてしまう可能性もあります。もう一つはエサを食べている時に前かがみ(頭下がり)になっている場合は、低いということになるので関節への負担が考えられます。
今回は快適な食事を摂ってもらうためにかっこいいエサ台の作り方の紹介をしていきます。
高さの決め方
最も重要なのが高さです。猫の大きさによって違うのでまずは適切な高さを調べます。
いきなり作る前にエサを食べているところを観察しましょう。私が試したのが一般的なティッシュ箱の高さは5.5㎝なのでティッシュ箱の上にエサ入れを置いて試してみます。この時に注意して見るのは首の曲がり具合。上がりすぎず下がりすぎず、ちょうどいい高さを見つけていきます。
私が飼っているのはメインクーンで少し大きめなので10㎝くらいがちょうどいい感じでした。
図面
台の高さは、飼っている猫に合わせて変えましょう。
材料
今回は以前、制作した時に出た端材で作りました。
材料 | 寸法(㎜) |
---|---|
ウォールナット材 | 20×20×170=5本 |
メープル材 | 20×20×170=4本 20×20×140=1本 20×20×110=2本 20×20×100=1本 |
木ダボ | 8×30=12本 |
棚ダボ(差込タイプ5㎜) | 2ヶ |
使う道具
・メジャー(スケール)
・スコヤ
剥ぎ合わせる材料の直角や足の組み立て時に直角かどうか確認します。
・マルノコ盤
材料を引き割るのに使用します。
・丸ノコ または スライド丸ノコ
剥ぎ合わせた天板材や脚材のカットに使用します。
・クランプ
天板の剝ぎ合わせ時の締め付けに使います。
・木工用ボンド
天板材は耐久性、耐水性に優れたボンドを使用する。
接着剤についての記事がありますのでご参考までに
・サンダー
手での仕上げでも問題ありませんが、サンダーを使った方が早くきれいに仕上がります。
作業工程
材料のカット
マルノコ盤でウォールナット材、メープル材を20㎜角に引き割る。
引き割る際に直角の面に墨をして直角面を基準に引き割る。
天板材の剥ぎ合わせ
引き割った材料はスコヤで直角かどうか再度確認しましょう。
接着時に隙間ができてしまう原因になります。
ボンドを付けて指やヘラでしっかりとまんべんなく塗っていきます。
今回はエサ台なので強度はそんなに必要ないので、ダボや葉っぱなどの接合に使う物は使用していません。その代わりボンドは耐久性、耐水性のある強力なボンドを使用しています。
クランプで固定
クランプで固定する前に、胴縁でも端材でもいいので、天板材に対して直角に材料を打ち込んで剥ぎ合わせの天板材を上から抑え込みます。この工程は天板材の目違いを防ぐために行います。
クランプの数は締め付けてみて、はみ出したボンドを拭き取り、隙間がないかを確認します。隙間がある個所にはクランプを増やしていきます。
ボンドの拭き取りはしっかりと行いましょう。仕上げる時の研磨作業が楽になります。
研磨
サンダーを使用すれば簡単に仕上げることができます。
仕上げる際に太陽などの光に当てるとちゃんと研磨されているのかわかりやすく確認することができます。
天板材のカット、ダボ穴加工
天板材をカットすれば、次はエサ入れのズレ止めに使うダボ穴の加工をします。
使っているエサ入れに合わせてダボ穴を空けます。
右下にはペットの名前などを焼き印すればワンポイントになってかっこいいデザインになります。焼き印は作るのが大変かと思うのではんだこてで焼きながら文字を書いていけば同じような焼き文字を書くことができます。
まとめ
今回は天板材の紹介をしてきました。天板サイズはお使いのエサ入れに合わせてサイズ変更してください。
今回紹介した板材の作り方はいろいろな場面に使えるので活用してみてください。