自分で収納棚を作りたい!と意気込んだもののどんな道具がいるの??
調べたりしているうちに結局何がいいの?欲しいものが増えただけ…という方、多いんじゃないでしょか?
今回は収納棚を作るのに必要な道具と作り方のちょっとしたコツを書いていこうと思います。
この記事を読んで収納作りのイメージを完璧に近づけてください。
必要な道具
メジャー
メジャーは皆さんご存じですよね。特にこれがいいというのはありませんが、まずはJIS1級の2m以上の物を選ぶといいでしょう。材料の規格は1800㎜が基本となるからです。
もう一つはロック機能が付いている方が墨付けなどの時に手を放しても巻き戻らないので、墨付けもスムーズに行うことができます。
指矩(さしがね)
指矩(さしがね)は、材木などの長さや直角、円の中心を出したりできるDIYでは必需品なとても便利な道具です。
長さは30×15㎝がほとんどの作業に対応できるので良いかと思います。
木工用ボンド
材料を接着するのに使用します。
上記のボンドはよく見かける接着剤かと思います。注意点は水性であること。水が付くと反応して溶けて接着が剥がれてしまうので屋外や水回りは避けて使用してください。
こちらはプロ仕様の耐水性の木工用ボンド。乾燥時間も短く作業を早く進めることができます。接着について知りたい方はこちらも参考にしてください。
電動丸ノコ
丸ノコは板材などのカット作業がたくさんある場合は重宝します。けれど、材料購入のほとんどの方がホームセンターだと思いますので、事前に作りたい収納の寸法を拾っておけば、購入したホームセンターでカットしてくれます。相場は1カット50円ほどです。
それでも丸ノコが欲しい!という方はご参考にしてください。
個人的に刃物の径は165㎜が最適です。初心者の方は合板(12㎜)や厚くて2×4材(38㎜)などの材料で作品をDIYすることが多いかと思いますが中級者、上級者と腕を上げていくと柱に使うような太い材料を切断したり傾斜切り作業が出てきます。刃径が125㎜だと全くとどきません。どうせ買うなら長期間使え、使い勝手のいいものがいいですよね。
のこぎり
のこぎりは替え刃式の横びき刃がおすすめです。
横びき刃は木目に対して直角に切る刃のことです。縦引きは木目と同じ方向に切る刃です。おすすめの横びき刃の理由は単純で使用頻度が明らかに多いからです。縦びき刃は後から検討する方がいいかもしれません。
インパクトドライバー
特徴は、ハンマーが内蔵されていて、ネジを締める際に衝撃(インパクト)が加わるので、厚い材料や硬い材料を強い力で締め上げる事ができます。
価格は5千円台から5万円台までいろいろあります。参考までに下に低価格から高額なインパクトドライバーを載せておきます。
14.4Vが物足りない方、長時間の連続使用を考えている方は18Vをおすすめします。値段は格段にアップしますが値段に見合う活躍をするのは間違いありません。
ヤスリ
紙ペーパー
ヤスリにはいろいろな種類があります。面取りなどをするときには、紙やすりを平らな端材(左)に巻いて使用しています。わざわざ買う必要はありません。作れる物は自分で作りましょう。
右の画像は天板などの仕上げ用に#180を付けて使用している硬いスポンジ状のパットで、さすがに作れないのでホームセンターで購入したものです。
平ヤスリ
棒状の物を研磨するとき、紙やすりだと材料の硬い部分と柔らかい部分で多少の波ができてしまいますが、平ヤスリだとそんな心配なく平らに削ることができます。
便利なオススメ道具
ソーガイド
手ノコをあまり使ったことがない方や綺麗に切りたいという方はソーガイドをご使用ください。
これは真っ直ぐ切るだけでなく、材料に対して90度切りや45度切りが簡単にできる道具です。これを使えば切り口も綺麗に仕上がります。
皿穴ドリル(皿取錐)
皿穴ドリルはドリル部分で材料の下穴を空けることにより割れを防ぎ、面取りカッターでビスを打ち込んだ際、ビス(皿頭)の引っ掛かりがなくなり、綺麗に仕上げることができる道具です。
右が皿取錐を使用、左がそのままコースレッドを打ち込んだ場合です。ガサガサで割れが生じているのが分かります。この一手間が最終的な見栄えを変えてくれるアイテムなので、是非使ってみてください。
電動サンダー
電動サンダーは本体に専用のペーパーを取り付けて、塗装前の木材の仕上げなどに使用すると綺麗に仕上げることができます。研磨作業が大量にある場合に活躍する電動工具です。
とりあえず、お試しで使ってみたいという方は高儀のサンダー。値段はお手頃ですし、変速ダイヤル(スピードコントロール)が搭載されていて、トップハンドル付き、研磨作業時にしっかり握れる使用になっている優れものです。
特別にいいサンダーが欲しい方は間違いなくマキタのサンダー。
コードレスで作業にストレスもかからず、低重心で安定した研磨ができます。変速ダイヤルはもちろんグリップの握りやすさも抜群。
基本的な収納の作り方
図面を書く
上記のような、自分が見やすければなんとなくの図面でいいです。図面を書いた方が間違うことなく作業が進んでいきます。材料は切り間違えると図面変更で収納自体が小さくなったり、最悪は材料の買い直しという問題が生じてきます。私もコレを何度やったことか…。
そして、図面を書いているうちに、いいアイデアが浮かぶことも多々あります。
図面から材料の寸法を拾ってホームセンターなどで材料を揃えたら、収納作り開始です。
図面の書き方を知りたい方はこちら
ビスを使っての組み立て
やり方はいろいろあります。まずは、ビスでの基本の組み立て方を紹介します。
ダボ継ぎ
写真のようにお互いに穴を開けて加工します。難しそうに見えますが治具さえあれば初心者でも簡単にできる加工です。
ポイントはダボ穴の位置出しが重要となります。
穴あけはダボの長さが30㎜だとして、お互いに約16㎜穴を開けます。約1㎜の余裕はダボ穴にボンドを入れた時のボンド逃げ道と、浅いと単純に接合部が密着せず、無理にクランプなどで圧着すると割れなどの不具合がおきます。深さに余裕がないとボンドが邪魔して最後までダボが入りきらないので注意が必要です。
ダボ継ぎ加工の治具
・ドリルで真っ直ぐに穴あけするための治具
・板の小口面の中心に真っ直ぐ穴あけする治具
・マーキングをしてダボの位置を正確に出す治具
収納作りのポイント
デザイン性も大事ですが、強度のない収納は事故にもなりまねません。
よく完成した作品に触ってみるとグラグラしていて、強度を出そうとビスをいっぱい打ったり、金具を付けたり、斜めに材を付けたり、横に付けたりとしているうちに本来の作品のイメージとかけ離れてしまったという残念な結果になりかねません。まずはしっかりと接着剤を手やヘラなどでまんべんなく塗り、ビス止めもしっかり材料を引き寄せて隙間がないかの確認をして下さい。
それでも納得がいかない場合は、完成した後でも付け加えれば強度が出るやり方もあるので、とりあえず完成目指して進めましょう。
詳しく知りたい方はこちら
最後に
DIYはとにかく楽しい。そう思えるように少しでも手助けを出来ればなと思っています。最初は失敗はあるけれど、『失敗は成功のもと』という言葉を強く感じられるのがDIY。私も最初は失敗続きでしたが、作っていくたびに必ず上手になります。
怪我なく良い作品ができるよう願っております。最後まで読んでいただきありがとうございます。