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【引き出し付きローテーブルの制作】シンプルな作りの市販にはない高さのローテーブルを作りました。

DIY
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今回、制作したのは収納力のある引き出し4つのローテーブル。

そして、ソファに座りながら食事をしたい方のために市販ではない寸法のサイズにしました。ローテーブルの高さは38㎝ほどがほとんどで、ソファに座りながらの食事は厳しいものがあります。そこで高さを50㎝にして楽に食事ができるローテーブルを制作しました。

家具作りには欠かせないポイントも各所に散りばめられているので最後まで読めば家具作りに挑戦できるレベルに一歩近づけます。

図面

1.製材

今回の製材は木材屋にお願いしました。自分で行う場合はこちらを参考にしてください。

2.寸法のカット

家具を作る際に重要な正確な寸法。例えば脚をカットする場合にバラつきのある寸法だと、ガタつきやねじれ、ひどい場合は接着不良にもなる可能性があるほどの重要な作業です。

カットする順番は

脚→側板→胴縁→仕切り→各部材(前板は本体を組んでからカット)

まず、脚からカットする理由は基準面を作る為です。側板や胴縁をカットする際に脚の厚みや長さが基準となる為、最初にカットするべき部材となります。

各部材の名称が分からない方はこちらを参考にしてください。

3.ダボ継ぎ加工

まずはすべての部材の基準面を決めていき、印を付けていきます

例えば、脚4本の基準は内側の2面(ダボ加工をする面)なので小口にそれぞれ印を付けます。あとは胴縁だと前後と上下を決めて隠れる部分に印を付けます。

・脚と胴縁を接合する部分

・側板と脚を接合する部分

各部材の小口が見えないよう1㎜ほど引っ込むようにダボの位置を調整します。組みあがった時の見栄えも格段に変わってきます。*天板が接着する部分は平らにしてください。

4.脚の加工

脚はストレートではなく。脚の内側を1/3ほど斜めにカットして、なるべく重圧感がなくなるようにしています。

まずは、墨付けから行います。墨付けにはスコヤなどの正確な直角を出すことのできる道具を使って正確に書いていきます。もちろん脚のカナテもしっかり出ている前提の話になります。

脚の加工には自作の丸ノコ盤を使いました。墨付けした角度でカットできるように両面テープで部材を固定して行います。

ここでの注意点は2つ。両面テープで固定した部材が外れないようにしっかりと固定。脚も加工の際はしっかりと押さえて暴れないようにしましょう。刃物の取り扱いには十分に注意して作業してください。

5.仕切り板の欠き込み加工

引き出し部分の仕切りは欠き込んで胴縁をビス止めします。胴縁の幅と厚み分をカットしていきます。

ここで直角に加工できなければビス止めしたときに隙間ができてしまうので正確な墨付けが必要となります。
仕切りよりも胴縁を1㎜ほど出せば見栄え◎

6.その他の部材のカット

その他とは、引き出し部分の部材を指しています。今回使うのはスライドレール(ローラー式)、必要なのはレールを固定するための部分が必要となります。

部材をこのタイミングカットする理由は、仕切り板の加工を終えてからの方が寸法が決まっていて正確なカットができるからです。

7.部材の研磨

加工が終われば研磨をしていきます。面を取る場所と取らない場所仕上げる場所と仕上げない場所を確認しながら作業を進めていきます。

今回は自動カンナをかけた状態から研磨スタート。まずは鉋をかけられる場所は研磨が楽になるので、できる限り鉋掛けを行います。

鉋掛けに自信がない方の研磨の順序は

  • 堅木にペーパーを取り付けて自動カンナの刃物の波をある程度落とす(完璧に落とすには時間がかかり過ぎます)ペーパー80番。
  • サンダーがある場合 ランダムサンダーでペーパー100番→180番まで研磨。次にオービタルサンダーに180番を付けて研磨。
  • サンダーがない場合 80番のあとに100→120→180と段階を踏んで木目に沿って研磨していきます。パットは硬めの物を使っています。
  • 最後に240番をパットに付けて木目に沿って丁寧に研磨します。

8.組み立て

組み立ては段取りが大事になります。必要な道具をしっかりと揃えて作業に取り掛かりましょう。

脚と側板の組み立て

クランプによる圧着のとき、脚が内側や外側に向かないように注意!その後の組み立てに影響します。

仕切りと胴縁の組み立て

こちらも組み立て時の直角の確認は必ずしましょう。

もう一つ大事なのは取り付ける位置左右同じ寸法にならないと引き出しの大きさが変わってしまうので正確に測り込んで取り付けましょう。

本体の組み立て

引き出し付きの仕様になっているので寸法やカナテの確認は怠らないようにしましょう。

9.天板の剥ぎ合わせと天板・前板のカット

天板の剝ぎ合わせ

天板の剥ぎ合わせに木ダボを使いました。今回の天板の大きさは1100×800でダボは1列に5個を振り分けて穴あけをしていきます。ダボで剥ぐ理由は少しでもズレをなくすのと接着不良による割れなどを防ぐために行います。

もっと制度を上げたい方はビスケットジョイントをおすすめします。

ボンドはゴリラウッドグルーを使い接着。クランプは20㎝以下の間隔で圧着するのが間違いないですが、なければ最低でも4本はクランプで圧着しましょう。

天板・前板のカット

天板は大きいので少しのズレでも大きく狂ってしまいます。直角をさしがねなどで確認してカットしていきます。

対角に測ると正確な直角の確認ができる。同じ寸法になれば◎

前板は家具の顔にもなる重要な部材です。カナテはもちろん見栄えが悪くなるので隙間もきれいに均一にカットするのが重要です。

無垢材は湿気などにより収縮をするものです。木目の方向の収縮はあまり見られませんが、木目に対して垂直方向は収縮がみられます。最低でも上記の画像のように2.5㎜ほどの余裕は付けましょう。

前板の隙間の寸法は目安なので本体の作りによって寸法は変わります。

10.研磨

天板と前板は家具で一番見られる場所です。そして塗装にも影響するので丁寧に仕上げるよう心がけましょう。

11.引き出しの制作

今回はスライドレール(ローラー式)を使うことにしました。

メリットは引き出しの出し入れが軽いことと取り外しが簡単で安価で手に入ります。メーカーによって大きさが違うので取説を参考にして引き出しの寸法を決めていきます。

12.塗装

今回の塗料はオスモカラーのウッドワックスを塗った後にカウンタートップコートを使い仕上げました。

塗り方はオスモカラー公式ホームページで詳しく解説しています。

13.前板・天板の取り付け

先に天板の取り付けを行います。胴縁の部分は胴縁に下穴を空けてビス止めしています。その他の場所は専用の天板取り付け金具を使い取り付けました。

スライドレールを取り付けて引き出しを実際に入れた状態で測ります。私の取り付け方法はの寸法を基準に取り付けています。

今回の引き出しは前板の下端と胴縁の下端がズレていると目立つので下側を基準として取り付けています。

取り付けたときに、引き出しを収めた時と引き出したときに隣の前板や本体にぶつからないか確認しましょう。

完成・まとめ

製作日数は塗装や接着剤の乾燥時間も含めて大体2週間ほどで完成。

DIYもここまで出来れば楽しくて仕方ない。失敗を恐れずどんどん色々なことに挑戦していきましょう。

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