家具や小物のDIY製作において、接合方法と接着剤の選び方はとてもに重要です。
適切な接合方法を選び、適切な接着剤を使用することで家具の強度や耐久性を上げて、長く使うことができる美しい仕上がりを実現することができます。
この記事では、家具の適切な接合方法と接着剤の選び方について解説していき今後のDIY制作にとても役立つ情報を伝えていきます。
接合方法
ダボ接合
主に家具などの接合部分のズレを少なくし強度を出したいときに使われる方法になります。
ダボ接合は正確な穴あけの加工が必要とされるので、治具などを活用してダボ穴がズレないような工夫が必要とされます。
ビスによる接合
DIYでもっとも使われているビス。今ではさまざまな種類が存在しています。その中でもコーススレッドとスリムビスは木工の組み立てに欠かせなビスです。
コーススレッド
コーススレッドには全ネジと半ネジの2種類あります。
全ネジはそのまま打ち込むと隙間ができてしまうことが多く、クランプなどで圧着した状態で打ち込むとしっかりと固定され強度も上がります。
半ネジはクランプなどで固定することなく、そのまま打ち込みたいときに最適で、ネジ山が無くなっている部分から木材を押し付けながら進んでくれるのでしっかり圧着させたい時に最適なビスです。
スリムビス
スリムビスは下穴を空けなくても材料が割れることなく打ちこめるビスで、薄い材料や割れやすい材料に最適ですが、強度はコーススレッドよりもないので使用箇所に注意が必要です。
ビスの長さは材料の厚みの2倍~3倍!短すぎると効き目がないので注意
継ぎ手
ビスや木ダボを使うことなく木材に加工を施して組み合わせる方法になります。
継ぎ手にはさまざまな種類がありますが、継ぎ手の種類を間違えると強度が落ちたり、最悪材料が割れるなどの破損に繋がるのでしっかりとした知識を得る必要があります。
継ぎ手を使った例
引き出しなどの箱物には組手継ぎ
簡単で見栄えも美しいのが、二枚継ぎ、三枚継ぎ、五枚継ぎと強度も上がっていく継ぎ手。一度は見たことあるであろう昔から使われている手法で引き出しなどの箱物に多く使われている継ぎ手になります。
大入れ継ぎ
収納の棚などに使われる大入れ継ぎと、天板の反り防止しに使われる吸付きあり継ぎなどがあります。大入れ継ぎはホームセンターにも加工済みの製品が売っていて、組み立ても簡単で収納棚になり靴置きなどに使えます。
挽き込み留め継ぎ
額縁や小さな箱に使われている手法で見栄えもよく、とくに額縁に多く使われています。
木工用おすすめ接着剤
タイトボンド3
接着の強度はもちろん耐水性も備わっている優れもの。速乾性もありクランプなどの圧着は25分と短く、あとは8~24時間静置すれば完全硬化します。
硬化後は硬くなるので加工性もいい。
注意点はオープンタイム(8~10分)があります。これはボンドを塗ってから開放する時間。オープンタイムが必要な理由は強度と完全硬化時間を短くすることができます。
ゴリラ ウッドグルー
こちらも耐水性があり屋内、屋外問わず使うことができます。強度も十分あり額縁から水回りの家具などあらゆる場面で使うことができる。
硬化後は塗装、研磨、加工ができ、硬化時間は20~30分で固定器具から外すことができて1~2時間で80%硬化、24時間静置で完全硬化するので作業の効率化を図ることができます。
コニシボンド 木工用 速乾
コニシボンドはタイトボンドやゴリラボンドに比べ安く、費用を抑えることが最大のメリット。
耐水性がなく屋内で使う場合にはコニシボンドで十分活躍してくれる。私も水の付かない屋内の物をDIYするときなど、使い分けて使っています。
まとめと基準
DIYしたい作品の用途などを考慮して接合方法を選ぶことが重要となります。しかしそこまで難しく考える必要はありません。
私の基準は、例えば本棚など5㌔以上の荷重がかかる場合にはダボ継ぎ。荷重の少ないものにはビス。おしゃれな箱を作りたいなら組手継ぎや挽き込み留め継ぎ。
まずは、シンプルに考えてとにかく作ってみることが重要です。作品をいくつも作っているうちに必ず応用も身に付きますし、新しい発想も生まれてきます。楽しいDIYライフを。
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