フレーム材の乾燥工程から3週間経ちました。続きましていよいよフレーム材の接着になります。
今回は、接着から乾燥、研磨と溝付け作業までの説明をしていこうと思います。
フレーム材の接着
乾燥を終えた枠を型から取り外します。少し材料が戻ってしまうかと思いますが大丈夫、正常です。
今回はクランプでの圧着による接着を行います。接着する手順は曲木作業時の水糸からクランプに変わっただけでとさほど変わりありません。
使う道具
- フレームの型
- 曲木の時に使った型をそのまま使用します。
- 接着剤
- 2液性エポキシ樹脂ボンド
- クランプ
- C型クランプ(12本)とF型クランプ(450㎜2本、200㎜4本)の2種類用意しました
- 濡れウエス
- ハンマー、椹木
接着
今回はクランプでの接着になるのでこちらの穴あきの型を使用します。前もって接着剤が枠に付かないように紙テープなどで養生しておきます。型をコンパネなどの平らな板にビスで固定して接着剤とクランプが用意できれば準備万端です。
まずは接着する前に予行練習をします。あまりに時間をかけすぎてしまうと、接着剤が乾いてきて接着不良になってしまいます。そして、型のクランプを引っかける穴が足りているかの確認もします。足りていなければ穴の数を増やしておきます。
私が初めて接着作業をしたときは一発勝負で行いましたが、イメージとは違いうまくクランプが締まらない箇所がでてきました。こうなると接着剤が乾いてしまうと焦ってしまってうまくいかず、時間ばかりかかってしまいました。
こうならないためにも、がっちり締めなくても構わないので予行練習をしましょう。
練習が終われば本番です。まずは接着する部分に満遍なく接着剤を塗っていきます。接着面は片面だけで十分です。
次にクランプで締めていきますが、曲木の工程と同様に赤印から徐々に締めていきます。
締めながらちゃんと圧着できているか、フレーム材のズレはないかを確認しながら行います。ズレなどがある場合には直しながら進めていきます。
クランプでの締付が終われば接着剤をできる限りきれいに拭き取っていきます。拭き残しが多いと研磨の時に苦労するのでできる限り取り除いていきます。
グリップ部分の締め付けはRなので締め付けずらい
写真では見えずらいですが、グリップ加工時に出た端材を使って締め付けています。グリップから発生した端材なのでもちろんRは合います。捨てずに接着時に活用してください。
研磨
完全硬化時間を過ぎたので枠から外していきます。
外す時はフレームが割れないよう注意して外していきます。まずは拭ききれなかった、はみ出でた接着剤をカンナやノミ、ペーパーを使って取り除いていきます。
同時にフレーム材同士のズレやグリップのズレてしまった部分をカンナや平らな椹木に付けたペーパーで削り平らにしていきます。
フレーム材の幅のバラつきに注意
ズレを削っていくとどうしてもフレーム材の幅が場所によって違いが出てきてしまいます。ここで幅の違いを修正しておかないとゆがみの原因にもなりますし、次の工程の溝付けに大きな影響が出てきてしまうのでできる限り均等な幅を維持して研磨していきます。
ここでこだわってほしいのがグリップ部分です。自分の手に馴染むように研磨しては握ってみるを繰り返し何度も調整していきます。自分の手に馴染み、納得のいくグリップが出来上がったらあなただけのランディングネットは完成間近です。
使用した研磨工具
今回使ったのはベルトディスクサンダーという機械で研磨していきました。あるとないとでは研磨作業時間が全く違います。ランディングネット自作の情報を集めていてもこちらを使っている人が多く見受けられたので購入したところ驚きました。
「なんて楽なんだ!」
今までかかっていた時間の半分の時間で研磨作業が終わりました。
まとめ
今回は研磨までの工程の説明をしてきました。接着剤を付けてからはなるべく早く接着したいところですが、焦らず確実な締め付けを優先すれば強固なランディングネットができていきます。
説明不足なところもあるかと思うので、何か不明な点など遠慮なくお問い合わせください。