エアコン室外機のカバーをネットで探していても、気に入った商品が見当たらないので自分で作ることにしました。しかし、私が住んでいるのは北海道。雪の重みに耐えられる強度も必要となってきます。そして、どうせなら夏はちょっとした台としても使えるオシャレな室外機カバー兼おしゃれ台を安価な材料で作ります。材料は土木や建築などに使用される丁張材を使って今回は作ろうと思います。
室外機にカバーを付けるメリット・デメリット
今回DIYするのは室外機全体を囲う箱型タイプです。まずは室外機カバーのメリット、デメリットを紹介します。
メリット
カバーを付けるメリットは3つ
- 節電になる可能性がある
- 雪や飛来してきた物から室外機を守る
- 見栄えが良くなる
1.室外機が日当たりのいい場所にある場合は夏場のエアコンが活躍する時期もカバーを付けていれば太陽の熱で室外機が高温にならず快適に冷風を家の中に送ることができるので節電になる場合もあります。
*吸い込み口と吐き出し口を塞ぐと本領発揮できず最悪故障の原因になるので注意してください。
2.雪の重みによる破損や強風により飛来してきた物から守る役目もしてくれる。
3.家や庭の外観に合う好きなデザインにすることができる。
デメリット
デメリットは
- 冷房の温度が上がる場合がある
- 電気代が上がる可能性がある。
- 室外機が汚れる
1.箱で囲うことになるので、どうしても熱がこもってしまい室外機が正常に動作できずに設定よりも高い温度の冷風が出てしまう場合があります。
2.こちらも1.と同様で夏場のエアコンを使う時期にいつもより涼しい風が来ない。ということは必要以上にエアコンが動いてしまうので電気代が上がってしまいます。涼しい風が出てこないと感じたらカバーを外すことをおすすめします。
3.室外機は自然の雨などで汚れを落とせるように設計されているので雨に当たらないようになれば汚れますし、カバーと室外機の間に蜘蛛の巣など虫による汚れも発生してしまいます。
室外機カバーを作る理由
今回作るきっかけとなったのは、雪の重みでの故障や雪で埋もれているにもかかわらずエアコン(暖房)を使ってしまうと室外機の部品の破損に繋がります。そのようなことを防ぐことが目的で作ることにしました。
もう一つは、どうしても家の外観に室外機が合わないので少しでも室外機が目立たないようにしようと考えました。
それではこれから、作り方の紹介と注意点も交えて紹介していきます。
エアコン室外機カバー(箱型)の作り方
作業工程
- 図面の作成
- 材料の調達
- 寸法のカット
- 研磨
- 仮組して現場で確認
- 塗装
- 組み立て
- 設置(完了)
使う道具
- インパクトドライバー
- 丸ノコ
- のこぎりでも大丈夫
- スコヤ又はさしがね
- 材料の直角を出すのに使います。
- ビス
- 基本は材料の厚みの2倍以上の長さが必要です。
- 釘
- 今回は釘を使うことにしました。ビスでも大丈夫
- 接着剤
- 外で使う物なので耐防水、耐候性のある接着剤を使うことをおすすめします。
- ハケ又はローラー
- 塗装で使う道具です。ローラーやコテバケがあると早いですが、ハケだけでも大丈夫
下地の枠づくり
下地作りは最も重要です。まずは本体の寸法を測ってから図面を書くのですが、カバーを付けたまま使用する場合は取扱説明書に壁から離す寸法が書いてあるので、記載されている寸法は確保して枠を作っていきます。
枠を組み立てたら必ず室外機の場所に仮設置して再確認してください。間違いがあれば必ず気付きます。
板の寸法のカット
枠が出来ればあとは外板のカットをしていきます。
材料のカットは本体の枠に合わせて確認しながらカットしてきましょう。こんな風に実際に直接置いて作業していけば間違えることもないでしょう。
研磨と塗装
研磨
カットが終われば面取りなどの研磨作業になります。使った材料が荒材で触り心地がよくないのでいつもよりしっかりと研磨していきますが今回はあえて、ある程度粗さも残しつつ研磨しました。
手にトゲが刺さる可能性があるので必ず手袋を着用してください。
塗装
塗装に使う塗料は、屋外用の耐候性、耐水性のある物を使用していきます。
荒材を使う場合は塗料がしっかりと木目に入るように2度塗りしていきましょう。ここで手を抜くとあっという間に腐食が始まってしまうので注意してください。
カバーの内側は湿気が溜まりやすく腐食しやすい環境なので下地の枠もしっかり塗装してください。
塗装についての詳しい説明はこちら
投稿を編集 “初心者でも簡単に覚えられる木材塗料の種類。塗り方と使う道具の紹介。注意点と失敗例も交えて説明します。” ‹ FIL — WordPress (tt-join.com)
組み立
塗料が乾けば組み立て作業に移ります。材料が腐食などしたら交換できるように、今回はすべてビスでの接合にしました。
今回使っている材料は薄く割れやすいのでビスを打つ場所は下穴を空けてから打ち込んでいきます。今回の材料だけではなく割れやすい場所など、綺麗な仕上がりになるのでなるべく下穴を空けましょう。
完成と費用
以上で完成になります。今回かかった費用は5,000円以内に収まりました。(2022.11現在)
我ながら可愛く出来たかな?と思います。猫が好きなので足跡と猫を塗装してみました。好きなデザインを自分で作れるアプリがあるので試してみてください。
私が使っているのはCanvaというアプリで無料で使うことができます。